リア・ディゾンが出来婚というニュースを聞いて、高校で同じクラスで同じ部だったＫ美と、家が隣で中学までは同じ学校だったＫ奈のことを思い出した。

　Ｋ美はリーダーシップがあり弓道部の女子部長を務めていた。明るく積極的で、男子部長に自分から交際を申し込んで付き合っていた。成績も良く、工業デザインの道に進みたいと言っていたのを聞いたことがある。当然大学に進学すると思っていたのだが、家の事情により、卒業したら公務員になるとのことだった。

　Ｋ奈は両親が歳を取ってから出来た一人っ子で、典型的な我儘娘だった。おかげで様々な被害を被ったが、幸い別の高校に行った。卒業後は東京に出てきて就職したそうだ。

　この二人は、高校を卒業して一年くらいで出来婚した。

　なんだか、環境が激変して心細い１８の娘が、優しくしてくれた男に舞い上がってすぐに深い仲に……という図式がありありと想像できてしまった。
　Ｋ奈はともかく、真面目だったＫ美がそんなことになったとは、当時学生だった私は非常に驚いた。
　ちなみにＫ奈はその後、三歳くらいの娘を義兄夫婦の養子に出し、夫と離婚して親元に戻り、再婚して子供を儲けたそうな。



　書店から消える前にリアの写真集を買っておこう。