2/9から2/17までモロッコ旅行に行っていました。

　これまで旅行記を最後まで書けたためしがないので、日付順ではなく思いついたことをダラダラと書いていきたいと思います。

　2月８日、首都圏ではけっこうな量の雪が降りました。
　「成田に行くのは明日の夕方だから、仮に電車が止まってもその頃には復旧してるでしょ」
　８日の時点で私はそう考えていました。

　しかし私は甘かったです。
　東北出身の私にとっては日常的な量ですが、10cm降ったくらいで交通が麻痺し転んで怪我人が出る関東では、8日の積雪は「記録的な大雪」だったのです……。

　実家にはネット環境がないのでガラケーでツイッターを検索してみると、成田に行く路線が軒並み止まっている模様で、私は青ざめました。京成本線は完全に駄目、スカイライナーは駅に人があふれている、成田エクスプレスは立ち席まで満席だがどうやら動いているらしい……

　旅行会社からも、「前日も成田に行けなかったお客様がいるので、出発はお早めに」と電話がありました。

　ならば何度か乗ったことのある成田エクスプレスで行こうと決め、帰ってきた家族とともに、少し早めに家を出ました。
　東京駅につくと、一時間後の成田エクスプレスに空席があったのでとりあえずそれの座席を取り、時間までタイカレーなど食べ(美味しかった)、ホームは混乱していましたが電車に乗り、数分遅れで発車しました。

　「ちょっと遅れたけど無事発車して良かったー」と安心しましたが、私はまだこの後に何が待ち受けるのかを知りませんでした。

　千葉で「前に電車が詰まっております」と停車し、そのまま10分……20分……30分……受付時間には遅れそうなので添乗員さんに電話し、「19時40分頃つくと思います～」と言いましたが、ようやく発車したと思ったらまた次の駅で10分……(以下略)。もはや各駅停車以下です。再度添乗員さんに電話を入れたところ、「空港が混乱している。乗る予定の飛行機の出発時間も未定。とにかく空港に向かってほしい(要約)」とのことでした。
　車両の前方にあるモニターに飛行機の出発の予定が出るのですが、私たちの乗る飛行機は「時刻未定」になっていました。他の飛行機も「キャンセル」になったものがちらほらと。この時は理由はわかりませんでしたが、私は「間に合わないならいっそ飛行機が飛ばなきゃいいのに」などと思っていました。
　飛行機の出発予定の21:55になっても電車はまだ成田空港につきません。同行の家族は「もう降りてタクシーで行こう」としきりに言いますが、そっとツイッターで検索してみるとどうやらタクシーもつかまらない模様なので、断固として「このまま乗っていよう」と突っぱねました(この判断は正しかったことが後でわかりました)。
　22時過ぎにようやく成田空港第一ターミナルに到着しました。降りた客はみな駆け足でエスカレーターに向かいます。改札の駅員は「帰国後でも特急料金の払い戻しはできます」と言っていたので切符を持ったまま改札を通り空港に駆け込み、あちこちで毛布にくるまって横になっている人たちを見つつ旅行会社のカウンターにたどりつくと、添乗員はいませんでしたが誰か呼んでくれたのかすぐにやってきました。
　飛行機は0時35分に飛ぶことがついさっき決まったそうで、私たちは本当にギリギリで搭乗手続きを済ませることができました。

　あとは出発までラウンジでくつろぐだけですイェーイ。



　エールフランスのラウンジです。ラウンジとは、座席で寛ぎながらタダで飲み放題(アルコールもあり)食べ放題という夢のような空間です。時間が時間だったのであまり飲み食いはしませんでした(そもそも私が入った時はほとんど食べつくされていてまだ補充されていなかった)。

　飛行機が遅れたのは昨日からの影響で飛べない飛行機があって滑走路がふさがっている、上空でぐるぐる回っている飛行機もいる、パイロットが空港にたどりつけなかった、などの理由らしいです。私たちの参加するツアーは当初20名の予定でしたが、3名はとうとう間に合わなかったそうです。タクシーに乗っても高速から降りられない状態だそうで、やはり電車で来て正解だったとわかりました。成田エクスプレスは一本線しかないため、終点の電車が駅を出ないと次の電車が進めないそうで、それであの各駅停車状態だったようです。

　そんな紆余曲折を経て



　真夜中過ぎの
　エールフランスで
　私は私は成田から
　旅立ちます

　参考リンク：【画像集】成田空港を結ぶJR 京成本線 バス タクシー全ての交通機関が停止しアルカトラズ状態 2/9