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2013 06,05 23:33 |
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角川グループの電子書籍ストア「ブックウォーカー」で、「乙嫁語り」が一冊85円で売っている。
4巻と5巻を読んでみたいが一回読めば十分なものに651円×2払うのもなーと思っていたので、購入して読んでみた。 旅の途中、スミスは双子の姉妹ライラとレイリに出会う。二人は良い結婚相手を求めて金を持っていそうな男に魚をぶつけて気絶させたり、物陰に隠れてターゲットが来たところで体当たりして頭を触らせようとしたり(何の説明も無いが、頭を触ると責任を取って結婚しなければいけないらしい)、失敗して父親の捕った魚の山をひっくりかえして怒られたりと、一昔前のバラエティ番組みたいなことをやるが、ことごとく失敗して結局幼馴染の兄弟、サーミとサームとの結婚話が持ち上がる。
最初はときめきもなくいかにも妥協で近所の幼馴染と、という感じだったが、二人きりで会って話したりするうちにお互いの個性や魅力に気づき、恋心が芽生え、なんだかんだで結婚する。 「ま、相変わらず可も無く不可もない話だなぁ」と思いつつ読んでいたが、ラストで唖然とした。 婚礼の祝いに新しい船を贈られた兄弟は、さっそく新妻と一緒に漁に出て大量の魚を捕る。 捕れた魚を見て双子たちは 「ねえライラ、これ売ったら結構な値段になるわよね」 「そうねレイリ」 「もしもよ、もしもこれを毎日獲って毎日売ったら…」 「もっと儲かるわね」 「それでときどきはもっと遠くの市までもってけば もっと高く売れるわよね」 「ガボガボね」 『という事はつまり……』 お金持ちだ(顔がパァァとなる) 双子は大喜びしてそれぞれの夫にキスしたりバンバン叩いたり「金持ちになったらどんな生活をしたいか」という夢を語ったりするのであった。 おしまい …… 結局、カネですか!? いや確かに結婚にあたってお金は大事だけど……これって話のカラー的にどうなのよ…… ひょっとして 「女が結婚相手に求めるものは古今東西を問わず経済力なんだよ、わかったかキモオタども」 という森薫のメッセージなんだろうかと一瞬、悩んだ(多分それは無い)。 4巻と5巻を通しての双子の言動を 「正直で裏表がなくて率直。可愛い」と取るか、「無邪気さと可愛さでごまかされてるけど、性根が卑しい」と取るか、それは読んだ人それぞれの感性に拠るのだろう。私がどちらの感想を抱いたのかはご想像にお任せする(ヒント・後者)。 絵は相変わらず素晴らしかった。本にもなった有名ブログで乙嫁語りのことを「漫画には読むだけでなく眺めるという楽しみもあることを教えてくれた」と言っていた(ブログ主には多分悪意は無く、本当に賞賛していると思われる)が、一切セリフを読まず絵だけ眺めるというのが実は森薫作品の正しい鑑賞法なのかもしれない。 PR |
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